津軽三味線 バチの把持に関する一つの仮説

バチを把持するさいに必要な一つの仮説を思いつきました。

  • 指からバチに加わる力の方向は全てバチの重心を通る。

です。

{親指の加える力の作用線は重心を通り、小指の加える力の作用線は重心を通り、薬指から加わる力の合力の作用線は重心を通り(薬指は2点でバチに力を及ぼしているから)、、以下略。}

以下の2点の理由からこの仮説に至りました。

  1. 掌に対してバチが回転運動しないようにするには、バチに加わる外力の作用線が一点で交わっていなくてはならないこと。
  2. バチに固定した座標軸ではバチに加わる重力の作用線がダイナミックに変化すること。

今後、この仮説の検証をしていきたいと思います。

 

そして、今まで同様、勘違いの匂いはぷんぷんしています。

 

✳︎三味線にかかる各力の作用線はすべて、三味線にかかる重力の作用線上で一点で交わるはずなので、その点も探してみます。

 

津軽三味線 バチつけのための筋トレ_3

まず、肘と手首を90°曲げて右手をボクサーに見立てます。

そして、ボディーアッパーの特訓をします。

 

ポイントは、ボクサーになりきり、”効率よく相手にダメージを与えるのにはどうしたらよいのか”とモンモンと考えながらモクモクと特訓すると、よい筋トレになると思います。

バチつけのスナップを効かせるには各関節、各筋肉の動きをどうすればよいのかを考えるのにもよいトレーニングかと。”親指を押し付ける”ではなく”手の甲を引き締めて回内する”というイメージかな。

 

このように、小指と薬指の中手指節関節で相手にダメージを与えるイメージ。

 

注意点としては、ボディーフックの特訓にならないようにすることだと思います。

 

あ、ワンツーを練習すれば、スクイの練習にもなるのかな。

津軽三味線 右手首90°

バチを持って手首を90°曲げるとは、

母指の中手骨と橈骨のなす角度を90°にすることだと思います。

 

追記_2017.9.30

母指の基節骨・末節骨と橈骨のなす角度は鋭角になると思います。

 

津軽三味線 スナップ

スナップって「バチの重心の運動を変化させることで、バチ先を急激に変位させること。」なんでないかなぁという考えが起こったので、メモしておきます。

[このスナップの考えを体感する方法]

G:バチの重心 P:手首の回転軸

  1. バチを握り、手首と肘を90°に曲げて前腕を水平にします。
  2. GとPを一体にして水平方向に運動(肩の内旋)させる。
  3. 前腕の動きをピタッと止める。Pは止まるが、Gは慣性で動き続けようとする。
  4. Pを中心としてGが回転運動する。回転運動に伴い、バチ先が急激に変位する。

注意:Pの運動方向にGがあるとPが止まってもGの運動方向は変わらず、そのためにバチ先は大きく変位しない。

 

蛇足:糸と皮に撃力を与えるのには、スナップが必要だと思います。様々な要素が複雑に絡み合ってスナップが発生していると思います。ここでは、バチの重心に与えた速さをバチ先の変位にうまく活かすのにはどうしたらよいのかを考えた結果です。