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津軽三味線 スナップ_8

インパクトの瞬間に、バチはテコになっていると考えてみました。

バチにおける三点は、力点Q:糸からバチに加わる抗力の作用点 , 支点P:親指からバチに加える力の作用点 , 作用点R:指たちからバチに加える力の作用点。

 

力点、作用点、としてますが、糸とバチ先は点でなく線で接しています。

仮に力点がバチ先の端Q1に極端に寄っているとすると、

作用点はR1の位置になります。

また、力点がバチ先の逆端Q2に極端に寄っているとすると、

作用点はR2の位置になります。

ですので、バチ先に接している糸に均一に力を加えたいなぁと思ったら、

ある程度の広さを持った範囲Rに、指たちからバチへ力を加えてやる必要があるかもしれません。

以上のことも、インパクトの瞬間のスナップのときに意識したほうがいいのかなぁ。

 

正直、スナップって何だろうと考えれば考えるほど袋小路に迷い込んでいる現状です。

津軽三味線 スナップ_7

バチの回転軸は、バチの位置によって違うのではないかと思ったのでメモします。

バチつけの時に、バチを振り上げて振り下ろしてバチ先が糸に触れる直前までの範囲をAとします。

バチ先に糸が触れた直後からカワに触れるまでの範囲をBとします。

範囲Aにバチが位置している時は、バチの回転軸はlAであると思います。

なお、lAはバチの重心Gをとおり、糸が当たる予定の部分に平行だと思います。

また、範囲Bにバチが位置している時は、バチの回転軸はlBであると思います。

lBは点P(親指からバチにかかる力の作用点)をとおり、糸に平行だと思います。

 

以上のことから、バチつけのインパクトの瞬間に、回転軸がlAからlBにかわります。

(バチつけの時に回転軸は常に運動しています。)

このように回転軸の位置がかわるこということを意識することが、スナップを有効に効かせることに関係するかもしれません。

 

 

スクイのときには、バチを回転させないように意識するのがよいのかもしれません。