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津軽三味線 仰向けに傾ける角度

三味線を構える時、三味線を仰向けに傾ける角度は転倒角よりちょっと大きいのが良いのではないかと思ったのでメモします。

三味線を傾ける角度 > 転倒角

が良いと思います。

上図の視点でドウをみて考えていきます。

地面に垂直な平面から仰向けに傾く角度をθとします。

ドウの太腿に接する点をPとして、ドウが回転する中心と考えます。

そして、傾ける角度を0からちょっとずつ大きくしていくと、三味線にかかる重力mgの作用線がちょっとずつPに近づいていき、ある角度φでmgの作用線がPを通るようになる。その角度が転倒角です。

θ < φ の場合は、三味線は自重で立つ方向に倒れようとするので、構えるのには不安定だと思います。

θ > φ の場合は、三味線は自重で仰向け方向に倒れようとするので、構えるのには安定だと思います。

Pを中心とした、自重による回転モーメントを脇から加える回転モーメントで支えることになるので安定するのだと思います。

ちょっとずつθを大きくしていけば、ある大きさでフッと三味線が自重で倒れこむ方向が変わるので、転倒角は見つけやすいと思います。

 

 

 

津軽三味線 ツボの位置の見つけ方案_2

純正律をもとにしたツボの位置の見当の付け方をまとめたので、メモします。

チューナーを使います。

つぼをおさえて糸を鳴らしたときに、チューナーに表示される音名と上図の数値をまとめたものを以下に示します。

(解放の音をC4に調弦してA4を440Hzに設定。)

 

これで、おおまかなつぼの位置がわかると思います。

津軽三味線 ツボの位置の見つけ方案_1

純正律をもとにしたツボの位置の見当の付け方をまとめたので、メモします。

まず、上駒から駒までの距離を測り、その値をLとします。

上駒から各つぼまでの距離は、Lの値を用いて以下のようになります。

(例,L=800mmの場合、上駒から4のつぼまでの距離は1/4*800=200mmとなります。)

各つぼのおおよその位置関係は以下のようになります。

3と4と6のつぼの間隔は同じ。9と10と12および、16と19のつぼの間隔は同じ。0(解放)と2のつぼ、6と9と12と16のつぼの間隔は同じ。3と6と10と16のつぼの間隔も同じです。

また、こんな形のペンタトニックスケールでした。

以上ですが、この方法でわかるのはおおよその位置で、微調整は必ず必要だと思います。